木の飾り

知る由もない幸運

たとえば、何もわからないエイリアンに「カマイタチ」を説明するとしたら、どうする?「農家」の目立つ特徴とか、いやいや、まずこの地球のことから説明始めるのかもしれない。

木の飾り

息絶え絶えでダンスする兄弟とオレ

季節の中で、雨の多い梅雨の時期が気に入っている。
空気はじめじめしているし、外に出れば濡れてしまうけれど。
その訳は、子どもの頃、梅雨に見られる紫陽花が美しく、それ以来アジサイが咲くのを楽しみにしている。
九州長崎で知り合った、シーボルトと瀧のアジサイデート秘話をご存じだろうか。
オランダ人に紛れ込んで男の子ドイツ人のシーボルトが、紫陽花を見ながら「お瀧さんにそっくりな花だ」と言う。
梅雨にひっそりと咲く紫陽花を見て何回も、お瀧さん、お瀧さんとつぶやいた。
それが変化して、この花は「おたくさ」という別名を持つようになったらしい。

そよ風の吹く金曜の晩に窓から
盆でも実家から別れて暮らしているとあまり意識することがないが、不十分ながら、仏前のお菓子くらいはと思い里方へ送った。
実家に居たら、線香を持ち祖先の迎えに向かって、お盆やすみのラストに送り出しにおもむくのだが、外れて住んでいるので、そのようにすることもない。
周りの人は、線香を握ってお墓に向かっている。
そういったありさまが視認できる。
常日頃より墓所の前には数多くの車が路駐されていて、お参りの人もめっちゃたくさん目にとびこむ。

薄暗い仏滅の夜は昔を思い出す

お盆が間近になって、「とうろう」などの行事が近所で行われている。
近所の観光施設では、竹やペットボトルで工作されたとうろうが据えられていた。
近郊のイベント会場では、暗くなってからは電気の明かりはついてなくて、ろうそくの光だけなのは、非常に眩しかった。
竹や和紙に囲まれてろうそくが灯っており、癒される灯りになっていた。
マイルドな灯りがそこらの樹々を明るくしていてめちゃめちゃきれいだった。

ひんやりした平日の夜明けにお菓子作り
動物を見るのにとても多く歩く動物園は、夏はとても暑くてぐったりする。
知人夫婦とお子さんと自分と妻と子供ともども共に行ったが、たいそう蒸し暑くて厳しかった。
大変蒸し暑いので、シロクマもトラも他の動物もほとんど動いていないし、奥の物影にいたりで、非常に観察出来なかった。
今度は、水族館などがとても暑いときはいいだろう。
娘が幼稚園の年長くらいになったら夜の動物園や水族館もおもしろそうだ。

勢いで走る姉ちゃんと冷めた夕飯

定期的な検査は、例年なにかしら引っかかる。
心音だったり、血液検査だったり、尿だったり。
胃のレントゲンを発泡剤とバリウムを飲んで受けてみて、検査結果をもらうと、胃がんの疑義があり、すぐさま、再検査を紙面に記載の病院にて受けてください。
と書きつけてあったのには、あせった。
あせったそれに加えて不安だった。
大至急評判の良い病院に胃カメラに原付で行ったら、結局のところ、胃炎だった。
胃はかねてよりズキズキしていたので、定期的な診断に引っ掛かったのはわかるが、文章で私の名前と胃がんの疑いがあると印刷されてあったら心配だった。

控え目に叫ぶあの人と月夜
家の前の庭でハンモックに寝そべり、心地良いそよ風に身をゆだねていた、休日の夕方の事。
空には少し気の早い月が瞬いていた。少年は、自分ちの猫が「ギャオォッ!」という凄まじい声に驚いて、ハンモックから下に落下してしまった。
目を凝らして見てみると、猫は蛇に向かって、尻尾まで立てて吠えながら恫喝していた。
ヘビはあまり大きいものではなく、毒も持っていないっぽかったので、少年は木の枝で追い払い、ネコを抱きかかえて再度ハンモックに寝転がった。
少年は、ネコの背中を撫でながら胸の上で寝かしつけ、気持ちの良い風に身をゆだねた。

雪の降る火曜の夕暮れに足を伸ばして

アンパンマンは、子供に人気のある番組なのにめっちゃ攻撃的に見える。
番組のラストは、アンパンチといってばいきんまんをぶん殴って話を終わりにすることがめちゃめちゃ多いように見える。
子供にもものすごく悪影響だと私は思ってしまう。
ばいきんまんとかびるんるん達が、たいしてひどいことをしていないときでも殴って解決する。
アンパンマンは、ばいきんまんとどきんちゃん達を見たら、やめろと怒鳴りながらすぐに殴りかかっている。
話を聞かない。
話をするわけでもない。
ただ、ぶん殴って終わりにするから改善されず、いつも同じ内容だ。
きっと原作は暴力的でないかもしれないけれど、アニメ向きにするために戦いのシーンをいれてそのようになっているのだろう。

薄暗い金曜の日没は窓から
この一眼レフは、昨日、ビーチで拾った物だ。
その日、7月の終わり頃で、中ごろで、いつもより暑い日だった。
横浜で、彼女と喧嘩してしまい、しばらく会いたくないと告げられた。
元気になろうと、実家からここまで自転車でやってきて、海岸を歩いていた。
そしたら、少し砂に埋もれたこの一眼レフに出会った。
持ち帰って、重さに驚いて夜景写真を撮影してみた。
一眼の所有者より、いいかんじに撮れるかもしれないと思った。
彼女の笑った瞬間撮りたいとか、なかなかピント調節ってめんどくさいなー、とか一人で考えていた。
明日、どうにかして会えたら、恋人に自分が悪かったと謝ろう。
で、この一眼レフ、警察に届けるつもりだ。

気分良く跳ねる兄さんと擦り切れたミサンガ

友達と1時に待ち合わせしていた。
天神の駅の恒例の大きなエスカレーターの下。
早めについて待っていると、ちょっと遅くなると電話がきた。
ここは合流スポットなので、人々はどんどんどこかへいってしまう。
iphoneで音楽を聴きながら、それを眺めていた。
それでも暇なので、近所の喫茶店に入って、ジンジャーエールを飲んでいた。
しばらくして、友人が遅くなってごめんね!と言いながらきてくれた。
お昼どうする?と聞くと、パスタにしようと言った。
色々調べてみたけれど、どこが良いのか探しきれなかった。

自信を持って大声を出す姉妹と夕焼け
南九州に居住してみて、墓所に日々、花をしている方がいっぱいいることに呆気にとられた。
老年期の人は、日々、お墓に生花をしていないと、周辺の目が気になるらしい。
その日その日、草花をやっているから、家計の中の切り花代もとってもばかにならないらしい。
いつも、周辺の50〜60代の女の人は霊前に集まって草花をあげながら、語らいもしていて、墓の陰気くさい空気はなく、あたかも、人の集まる広場のように陽気な雰囲気だ。

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